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Column

養蚕

駒ヶ根市『地域おこし協力隊』

駒ヶ根市での取り組み

KAICOでは、養蚕業復興を目指して今年3月に「駒ヶ根市とKAICO株式会社との駒ヶ根シルクミュージアム新プロジェクトに関する地方創生に向けた連携協定」を締結しました。

この協定は、駒ヶ根市とKAICOが、駒ヶ根市での養蚕業の復興を図ることで、地方創生に向けた地域経済と地域振興の活性化に寄与することを目的としています。
駒ヶ根市では、駒ヶ根シルクミュージアムの伴野館長を中心として、現在使用されなくなった旧教職員住宅の再活用のもと養蚕を行なっております。

今回の養蚕復興プロジェクトでは「地域おこし協力隊」として油谷まひろ様にもご参加いただきます。

地域おこし協力隊とは

地域おこし協力隊は、都市地域から人口減少や高齢化等の進行が著しい地域に移住して、地域ブランドや地場産品の開発・販売・PR等の地域おこし支援や、農林水産業への従事、住民支援などの「地域協力活動」を行いながら、その地域への定住・定着を図る取り組みです。
隊員を任命するのは各地方自治体であり、活動内容や条件、待遇は、募集自治体により様々です。任期は概ね1年以上、3年以内です。(総務省:「地域おこし協力隊」より

駒ヶ根市地域おこし協力隊 油谷まひろ様 のコメント

令和6年8月より長野県駒ヶ根市の「地域おこし協力隊」として駒ヶ根シルクミュージアムの活性化を担当させていただいています。油谷まひろと申します。
曽祖父が養蚕農家であったこと、大学の研究室で蚕の生態についても学んでいるということ、また、博物館で働くことに憧れがあったことなど、他にも様々なご縁に恵まれ、現在地域おこし協力隊として働かせていただいております。
具体的な仕事内容としては、動態展示のパワーアップ、蚕の繭を使った繭クラフトの利活用・規模拡大、伊那谷(長野県南部エリア一帯の盆地)で飼育されてきた「大草」という種類の蚕復活プロジェクト、そして今この記事が掲載されているKAICO株式会社の「経口ワクチン」開発のための蚕飼育などが挙げられます。
今後、蚕の餌を確保するための桑摘みをはじめとする、蚕の飼育に関する情報を幅広くお届けできたらと思っております。その中で養蚕や本館に興味を持っていただけたら幸いです。

これから当コラムにて定期的に駒ヶ根市でのカイコ飼育日記をアップしていきます。
駒ヶ根市での取り組みを皆様に知っていただき、養蚕業復興を目指してKAICOとともに協力・挑戦していただける自治体、企業との連携を進めていきます。

取り組みの中で生産されたすべてのカイコは、経口ワクチン等の原料としてKAICOが買い取ることで、地域経済の活性化に貢献いたします。